2005年10月27日(木)  
 
アンジャル→バールベック→ブシャーレ


 今日は朝9時に出発。レバノン山脈を越えてベカー高原へ向かいます。
内戦時の銃弾の跡が生生しい建物がたくさん残されていた
 
 本日最初の見学は、世界文化遺産にも登録されている遺跡、アンジャル。この遺跡のことはまったく知りませんでした。8世紀にウマイヤ朝のカリフが建てた城壁都市で、商人たちを呼び込み賑わいをみせた都市だった。しかし、戦いの場になったため15年しか使われなかった。
   
低い山に囲まれています
  
テトラピロン(四柱門)交差点
  
入り口は狭いが、奥のほうに広がっている
手のひらぐらいある松ぼっくりが落ちていた

 
アーチがきれいに残っている
  
 この遺跡は最近までシリア軍の駐屯地(?)になっていたため、奥のほうまで入ることができなかったそうです。
 遺跡見学も終わりに近づいた頃、添乗員さんがアラブ人の第二夫人ネタでツアー客を笑わせました。ちょっとした軽いジョークだったのですが、女性ガイドのスージーさんの地雷を踏んでしまいました。「私の父も祖父も曽祖父も奥さんは一人だけです! レバノンではそのような習慣はありません。一部のアラブ人だけで、そこを外国人は勘違いしています!」 きちんとレバノンを知ってもらいたいとの思いからでしょうが、熱い説教がしばらく続きました。
遺跡の入り口には小さな土産屋があります。私はイチヂク・ジャムを購入。
 
(帰国後、新聞にこんな記事が載っていました。「レバノン軍はベカー高原アンジャルの旧シリア軍情報機関の本部近くで、死後十数年が経過し、白骨化した袋詰め遺体20体を発見した。同本部内の監獄で死亡したレバノン人の可能性がある。」
ひぇ〜、まさしくこの遺跡付近でしょう。遺跡内には大きな建物があって、そこをシリア軍が使っていたとの説明があったもの・・・。)
  

 アンジャルから約1時間でバールベックに到着。今回の旅行はここに来るために参加したようなもの。昼食もとらずに見学ですが、張り切って先に進みます。
 バールベックはレバノン山脈とアンチ・レバノン山脈の間に広がるベカー高原にある。フェニキアのバール神に由来するこの都市は紀元前1世紀にローマの植民地となり、ジュピター、バッカス、ヴィーナスに捧げる神殿を建てた。イスラム時代には要塞として使われた。この遺跡も世界文化遺産に登録されている。
   
バスを降りて遺跡入り口までの途中にあるヴィーナス神殿
中には入れませんが、とても広い遺跡です

この遺跡の前でおじさんが「バールベックの歴史」という日本語の小冊子を1ドルで売っていた
ツアー客全員が1冊づつ買ったので、おじさんニコニコで手を振っていました

      
遺跡の入り口を登って行きます
 
ジュピター神殿へ向かう
 
巨大なジュピター神殿
高さ21メートルの柱は現在6本残るのみ
階段は大きな石を削って作ったもの

 
階段を登って遺跡入り口を見る
  ジュピター神殿の祭壇と大庭   アスワンの御影石を使用
  
ジュピター神殿からバッカス神殿を見る
 
ジュピター神殿の柱で立っているものは、この6本のみ
   
すばらしい彫刻です  シリア・パルミアのバール神殿に似ている
   
落ちてしまった天井もきれいに残っています
下の方の丸い彫刻は、卵がはめ込まれているようでした
  
バッカスのモザイク画
  
バッカス神殿入り口
  
バッカス神殿入り口門上部の彫刻
  
危なっかしい柱



 
神殿内部
上部にはオスマントルコ時代のドイツ皇帝視察の
記念プレートがはめ込まれている
(ここまで埋まっていた) 
その後、ドイツ隊が発掘
  
御神体の安置所
  
バッカス神殿外側の柱と彫刻
  
クレオパトラと蛇の彫刻
  
遺跡近くのレストランで遅い昼食
レストランの屋上から見たバールベックの遺跡

  
レストラン屋上から遺跡と反対側を見る
こちらは住宅街になっている
 

 
 おなかも一杯になったところで、待ちに待った石切り場へと向かう。
子供の頃読んだ「世界の不思議」に載っていたバールベックの巨石です! バールベックの遺跡というか、こっちのほうが私にとっては重要な場所。切りかけのオベリスクと同じように見えるかもしれませんが、私は感激しました。子供の時の印象ってとても強いものです。

  
広い場所にドンと置かれた約1200トンの巨石
「うわっー」っと感激したのは私だけだと思います

  
人と比べると石の大きさがわかります  左側にジュピター神殿が見える
内戦中はゴミ捨て場になっていたそうです

  


  
 ここからは山道に入り、ブシャーレに向かう。途中、写真ストップ。2週間前に降った雪が残っていて寒い。スキー場やレバノン杉林を見ながらブシャーレに到着。
  
6時にブシャーレのホテルに到着
くじ引きで引き当てた町側の部屋
山小屋風で可愛かった

 夕食はバイキング。レバノン・ワインを注文して飲む。なかなか美味しかった。
夕食後には皆で外に出て星を眺める。人生で二度目の天の川を見た。前回はモロッコ。一度日本で見てみたいものだ。
皆でキャーキャー言って星を見ていると、大きなシェパードを二匹乗せたジープが近づいてきた。軍人か警官かわからないが職務質問(?)されてしまった。ちょうど添乗員さんも出てきたので日本からのツアー客で星を見ていただけと説明して部屋に戻った。
 町のあちこちに横断幕がかけてあり、小さな旗や顔写真の入ったポスターなどが売られていた。いったいここで何があるんだろう?