1日目 ・いよいよエジプト
・予約がない???

 いつも旅行の時は、入念に準備をする私が前日まで用意が出来ていないという異常な状況での出発となった。準備のためか、興奮してか、寝る間もなく成田へ。今回は英国航空のロンドン乗り換えでエジプトへ行く。機内にはMr.ビーンに似たアテンダントが! さすが英国航空、と感心する。サービスも食事も良く、無事ロンドンに到着。帰りのショッピングの下見をする。あと数時間でエジプトだ。
 到着しても、入国審査を出るまでに時間がかかる。夜11時前に着いたのに外に出たのは12時過ぎ。やっとラムセス・ヒルトンに着いたら今度は予約が入っていない!!! 4泊分の料金は日本で支払い済みなのに、当日予約の扱いになると何と$190-! 23,000円? 10万円も払うの? フロントで倒れそうになりました。東京での予約だが代理店はロンドンらしく、「明日、問い合わせるから心配しないでください」とにっこり笑ってデポジットをとるのでした、ヒルトンのマネージャーは。1時をとうに過ぎているのに、目はパッチリ。朝一番で東京に送るファックスの文面を書く。丁寧に怒りの文面を。


2日目 ・まずはアブシール
・ザヒ・ハワス登場?
・お先にザウイエト・エル・アリヤン
・今度はサッカラ
 朝食後、怒りの問い合わせを東京にファックスする。
まずはアブシールへ。3回目だが、またよ~くみたいので今回も行くことにした。タクシー・ドライバーにはアブシールとザウイエト・エル・アリヤンに行ってもらう約束をする。
 ガイドブックにも特に書いてないようですが、'01年1月現在、見学できません、アブシール。95年も99年も問題は無かったのに今回は閉鎖されていて、入口にがっちり鍵かかってました。修復作業か観光用の準備なのか、足場を作ったりしているようでした。でもそこはエジプト、魚心あれば水心、とばかり「今回は特別に」とかなんとか入れることに。が、ちょうどそこに来たのがザヒ・ハワスのお墨付きを持った考古局の人+外国人数人。「一般人の見学は出来ないよ」とアラビア語と英語で言い残し、遺跡の中へ消えたのでした。納得できない私に「彼らがいなくなれば見せてあげるよ」と門番のおじさんは悪魔のささやきともいえる言葉をはくのです。そして「あー、ザヒ・ハワスに怒られる。これがばれたら俺はクビだ」とバックシーシの要求もしっかりするのでした。 
 アブシールはまた来ることにして先にザウイエト・エル・アリヤンへ。第4王朝の未完成ピラミッドがあるらしいが、勿論観光地にはなっていない。ドライバーもやっとのことで到着。なんと普通のフラット(アパート)の裏にある砂漠だ。ここで待ってるから見ておいで、って言われても・・・。フラットの裏はだだっ広い砂漠というか砂山で所々に草やゴミがあって道なんかないし、数百メートル先の砂山の根元は石組が見えるのであれがピラミッドだとは思うけど・・・。と、ぐずぐずしていると見かねた住民(?)が案内してくれることに。よかった。今回の旅行の目的の一つでもあるピラミッドを見る事が出来て大満足。
 アブシールを出てから1時間ちょっと。最初のアブシールへ戻る。が、遺跡の入口にはさっきの考古局の人達の車がまだ・・・。どうもアブ・グラブの太陽神殿の方まで歩いているらしい。こうなったら意地でも見たいので(^_^;)サッカラで時間つぶしをすることにした。朝出たのにもう昼。よりによって一番暑い時間にサッカラにいなくても、と思うがせっかくなので見学。ピラミッドとマスタバをいくつか見てあとは日陰で時間つぶし。
 もういいだろうとアブシールに戻る。途中ドライバーが「大丈夫だ!」と笑うのでどうしたのか聞くと、考古局の人達の車とすれ違ったそうだ。ああ、やっとのことでサフラ王のピラミッドが見られる。
 入り口で待機していたおじさんの案内でピラミッドを見学。ピラミッドによって色々と特徴があったのだが、今回その特徴と持主である王の名前がやっと一致した。あー、スッキリした。それぞれのピラミッドは『ピラミッド巡礼』をご覧くださいませ。
 ホテルに帰って、フロントで聞くがまだ予約の確認は取れていない。やっぱり4日分払うのかな~?


3日目 ・ギザ一周
・アブ・ロアシュはどこ?
・またまたザヒ・ハワス登場
 昨日のドライバーと朝8時に約束。クフ王のピラミッド内部の見学の為に少し早く出発。何回も来ているのに全部のピラミッドのまわりをゆっくり歩いてみた事が無いので今回は挑戦。1月のギザは寒い。特にピラミッドの影に来ると風がとても冷たく感じる。それにしてもピラミッドの数メートルおきにツーリストポリスがいる。どうして?登ったりしないし、悪さもしないのに。
 まずはお決まり、クフ王のピラミッドに入る。いつ見ても大回廊は美しい。今回初めて女王の間に入りました。ここっていつから入れるようになったのでしょうか?今まではいつも鍵がかかっていたのに、今回は特別?それとも公開されているのでしょうか???腰をかがめて入っていくとフランス隊が開けた穴を閉じるボルトがありました。「この向こうはシナイの砂ね」と思いながらボルトの横を過ぎて女王の間へ。近づくにつれ人影が・・・。そして奇妙なハミング音。なにかの調査中?と入っていったら、せまくて蒸暑い女王の間にイヤっていうほどの欧米人(?)が! それも皆、西を向いて座禅を組んで瞑想しているのです! 中にはマントラ(?オームーというあれ)のようなものを唱えている人もいて、これってニューエイジの団体なの??? 皆真剣な様子で、日本人ひとりくらい入ってきても見向きもしない。私も座禅を組んだ足をまたぎながら部屋を見てまわりました。女王の間にあるくぼみ、どうなってるのかな?と覗くとくぼみにピッタリおばちゃんが入って瞑想してました。信じる(何を?)気持ちはわからなくないけど、笑いをこらえるのが大変でした。
 クフ王のピラミッドの横を通ってカフラー王のピラミッドへ行くと右側の岩にヒエログリフがいろいろと残っています。その通り道も石だらけで歩き難いですが彫刻の残っている石がありました。神殿の柱だったのでしょうか。今回カフラー王のピラミッド内部は閉鎖されていました。メンカウラー王のピラミッド内部は見学できます。メンカウラー王のピラミッド裏にある小ピラミッドを見てカフラー、クフとゆっくりまわって約3時間。クフのピラミッド横にある女王のピラミッド3基はそれぞれ入ることが出来ます。小さいからとバカにしてはいけません。3つ入ったら足ガクガクになります。奥に入ってから更に垂直なはしごで降りられるのですが遠慮しました。
 さあ、今度はアブ・ロワシュへ。ここにも未完成の謎の(^_^;)ピラミッドがあるのです。が、アブ・ロアシュというエリアには来たものの「ピラミッドはどこ?」と聞いても皆知らないのです。「あっちに山があるけど・・・」と頼りない返事。そこに颯爽と登場したのが村の長老といった感じの老人。彼に案内をしてもらうことになりました。「このエリアはフランスの調査隊が発掘して・・・」等解説を始める長老。事前に調べていった事と同じ事を言っているので、口からでまかせ老人、ではない事が判明。すこし安心。
 通りからデコボコ道を入り、まったく人のいないエリアへ。岩山にある採石場?みたいな所で本当になにも無い。道とは言えない、砕けた石でガタガタの道を進む。岩山を指差し、「あの山の向こう側の上」(?)とか言っている長老。ドライバーも車のことを気にしている様子なので「歩いて山に登る」と言ったら長老は一言「無理」。運良くドライバーは根性のあるおじさんだったので3人で道無き道をさらに進んだ。やっとピラミッドに到着。遠くにギザのピラミッドが見える。ここはザウイエト・エル・アリヤンのピラミッドと同じ構造らしく、途中放棄された形まで似ている。この場所が今回の旅行で一番!でした。詳しくは『ピラミッド巡礼』で。
 未完成のピラミッドを満喫した私にまたまたザヒ・ハワスの亡霊が・・・。そう、長老までもがアブシールの門番と同じ事を言うのです。「ここに案内したことがばれたら俺は大変なことになる。ザヒ・ハワスに怒られる。」とかなんとか。「でたよ、ザヒ・ハワス」とか思いながらもしっかりお礼は致しました。
 ホテルに戻ると予約&入金の確認がとれたとの事。結局ヒルトン側のミスだったらしい。ロンドンにある代理店の日本人担当者から陳謝の電話が来た。フォローはしっかりしている事がわかり、次回もここに、と思った。
 
4日目 ・のんびりショッピング
 宿泊費の件が片付いたのでヒルトン内にある代理店で最終日の宿泊予約をする。2日間で予定はこなしてしまったので今日は街でショッピング。ダウンタウンとザマリクをぶらぶらする。どういう訳か、帰りは両手いっぱいの荷物。明日からルクソールなのにもうスーツケースがいっぱいだ。
 それにしても1月のカイロは寒い。昔カイロに住んでいたとき、冬に手袋をした覚えがある。そんな事はすっかり忘れて夏物ばかり持ってきたので寒い。しかし、このときはルクソールで真っ黒に焼けるとは思ってもいなかったのでした・・・。

           



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