出発まで

 最初、10月の中旬から月末にかけて旅行するつもりだった。が、今年は中旬頃からラマダンが始まるのを思いだして急遽、出発日を変更した。ラマダンも楽しいのだが、短期間の個人旅行者にとっては不都合が多いので、10月初旬から中旬に変更。(まず、これが変更第1)
 そして、航空券。安くて乗換えに時間がかからないところでエミレーツに決定。(エジプト航空やアエロフロート等は好きじゃないので) ドバイにも行ってみたかったので、帰りはストップオーバーするつもりでドバイのガイドブックを揃える。
しかし、何気なくKLMのホームページを見ると就航85周年記念で年内は8500マイルもボーナスマイルが付くことが判明! 値段も少ししか変らないのでKLMに変更。新たにオランダのガイドブックを購入。(これが、変更第2)
航空券変更には大きなオマケが付いた。それも悪いオマケ。変更を決めた時、出発まで1ヶ月以上あるからとのんびりしていて、約1ヶ月前に購入の電話をしたらナント売り切れ! 何ヶ所もあたったが、どこも売り切れ。キャンセル待ちの状態らしい。
有給休暇の申請もしてホテルの予約もしてしまった。ラマダンも始まることだし、大幅な変更はもう出来ない・・・。
もう一度代理店に電話をしたら、値段が高いチケットならまだ購入可能とのこと。1ヶ月以上前に売り出す格安券は席に限りがあるのですぐに無くなってしまうらしい。約3万円も高い!!! なんだか3万円で8500マイルを買ったみたいだ。無駄なガイドブックも増えたし、高くついたなー。前からわかっていたのにグズグズしていて、その上、土壇場で変更なんかしているからこんな事になったんだ・・・。イヤな予感。
 この航空券と前後してホテルもインターネットで予約をしていた。これまたサッサと予約すれば良かったのに、しなかったばかりに第一希望のホテルは予約出来なかった。ラマダン期間に入るのでどこも満室状態。ツアーでは使われているようだが、個人で申し込むのは無理。(1泊、1500ドルの部屋のみ空いていた・・・) 今回の滞在はカイロだけなので、ずっと同じホテルじゃツマラナイと思いギザのピラミッド・エリアに3泊と中心部に4泊することにしていた。(最後はアムステルダムに1泊) 中心部のホテルとアムステルダムは予約が取れていたので、ギザのホテルは第2候補のホテルにした。
これで、変更3回目。こんなにコロコロ変更したのは初めて。我ながら呆れてしまう。行く前から時差ボケか?
 そして荷物。特に余計な物は持っていないつもりだが、ものすごく重くなってしまった。
スーツケースは前もって宅配便で成田に送っておいたが、肝心の遺跡の資料が揃っていない。1ヶ月どころじゃなくて、ず~と前から用意出来たはずなのに何をしていたのだ。行きたかった遺跡(ピラミッド)を数ヶ所断念。
今回は全てにおいてグズグズしてしまい、『馬鹿じゃない、私?』と思いつつ、10月7日早朝、成田へ向った。


            第1日目:エジプト到着 (2004.10.7)

 成田では10:15発のKLMが11:25発に変更になった。この時点で乗換地アムステルダムでの予定は全てパー。やはり3時間以上ないと市内観光は無理だ。結局、成田を出発したのは12:30頃。エンジンの調子が悪いので調整&確認に時間がかかったとのこと。ものすごく不安になってくる。
 アムステルダムに到着したものの中途半端な時間しかないのでスキポール駅と空港内のショップを見てまわる。カイロ出発1時間前にゲートに戻ると、カイロ行は1時間遅れている・・・。予定では夜中の12時頃にカイロに着くが、宿泊ホテルにはチェックインは1:30頃になる旨を日本からFAXしておいた。しかし、このままじゃホテル到着は2時を過ぎてしまう。取り消されていたらどうしよう。
 まだ時間があるので免税店をフラフラして1時間後にゲートに戻ったらなんと搭乗が始まっていた! モニターには1時間遅れになっているのに実際は20分遅れただけで搭乗を始めていたのだ。危なく乗り遅れるところだった。もう、ぐったり。
 ぐったりするのは早かった。カイロに到着したものの、入国審査ゲート前には人が溢れかえっている。ゲートを出るまで1時間30分。こんなにかかったのは初めて。今夜から3泊するのはギザのメリディアン・ピラミッド。空港からかなり遠いしボラれるのは覚悟していたが、驚くほどじゃなかったので即ホテルへ向った。この時すでに1時過ぎ。やっとホテルに着いた時には2時をまわっていた。
 恐る恐るフロントへ。予約は取り消されていなかった。私が送ったハデなFAXもちゃんと届いていたようだ。ウェルカム・ドリンク(カルカデ・ジュース)を飲みながらチェックイン終了。案内された部屋はまあまあの広さでバルコニー付き。ピラミッド・ビューでも窓だけの部屋もあるのでとりあえず満足。ボーイさんに本当にピラミッドが見える部屋なのか聞いたら「朝になったら目の前に見えますよ」とのこと。なんだかんだで寝たのは3時過ぎ。全ては朝になってから。朝食のルームサービスを申し込んでベットへもぐる。



            第2日目:いざ、ピラミッドへ (2004.10.8)

 起きるとすぐにカーテンを開ける。ピラミッドが見える・・・。嬉しい! 感激しているところへ朝食が届く。ピラミッドを見ながらターメイヤやフールを食べる。ああ、幸せ。

  
メナハウス・オベロイだったらもっと大きく見えただろう でも大満足!
  
  バルコニーからの眺め
 
  
毎晩『音と光のショー』が2~3回見える   ホテルの玄関前
近くに見えるがピラミッドまでは徒歩20分

 11時頃やっと出発。まずはザウイエト・エル・アリヤンとアブ・ロアシュへ行く予定。ここからはかなり近いはずだが、頼んだドライバーが悪かった。本当に観光ドライバーなのか? 料金だけは高いくせに、3大ピラミッドとサッカラのピラミッドしか知らないんじゃないか?と思うほど何も知らないヤツだった。その上、途中で道を誰にも聞こうとしない! ザウイエト・エル・アリヤンはアブ・グラブやアブシールよりギザ寄りだと何回も言って地図まで見せているのにまったく話しを聞かない。そのうちサッカラの階段ピラミッドが見えてきてしまった。まったく、ダハシュールでも行くつもりなのか???
ギザとサッカラを何往復したと思いますか? 思い出しても腹が立つ。ザウイエト・エル・アリヤンのピラミッドは観光地ではないのは承知しているので、その場所の詳細を話しているのにまったく聞こうとしない。(言葉が通じていないわけではない) だんだん、頑固というより『この人、おかしいんじゃないか?』と思ってきた。ギザ-サッカラを何往復かした挙句、アブシールのピラミッドに連れて行き、ここからラクダでなきゃ行くことが出来ない、とか言い出した。あまりの馬鹿さ加減に呆れて『もういいから、ホテルへ戻って!』と怒ると、アブシールのガイド達に聞きだした。ガイドが知っているのは当たり前で、案内に連れていくとお金がかかるからドライバーだけで行こうとしてるのに。どうせ聞くなら1往復した時点で聞いてくれ。
品のない書き方で本当にスミマセン。でもやっと着いたエジプトの初日からこれじゃイヤになります。つくづく3年前に中心部のラムセス・ヒルトンからザウイエト・エル・アリヤンとアブ・ロアシュへ1回でたどり着いたあのドライバーの優秀さがわかりました。
 しょうがないのでガイドを一人乗せてザウイエト・エル・アリヤンへ向った。案の定、私が『この辺だよ』と言って何回も通り過ぎた場所だった。
1回行ったことのあるピラミッドへ行くのは、よーく見たいから。前回行った時は感激のあまり1部分しか見ず、上に登ったりピラミッドのまわりを一周しなかったので今回は登れるところは登って、上や周りをじっくり見るつもりでした。
 ガイドとドライバーを残し、ピラミッドへ向うと野良犬が沢山いてビックリ。なんでこんな所へ来た?とでも言いたげな目で見ている。噛まれたらどうしよう、とビクビクしながらピラミッドに登る。たしか周りには基地があると聞いていたが天辺に登って驚いた。ピラミッドのすぐ向こう側は網が張り巡らされていて何だか普通じゃない。見つかったらマズイ、と思いしゃがみこむ。たとえ基地でも今日は金曜日。みんなお休みでしょ、とピラミッドを降りて周りを歩き回る。
 ガイドがアブ・シールを案内するとか言い出すのでザウイエト・エル・アリヤンから近いアブ・グラブにもう1回行く事にする。前回はアブ・シールから砂漠を歩いたのでものすごく大変だったが、今回はミカン畑のような林を抜けて金網の破けた所から侵入(^_^;) いつの間にか少年が2人金網の近くで見張り(?)をしている。あー、また余計なお金がかかる・・・。
せっかく来たのでまわりをサラッと見てから第5王朝ニウセルラー王の太陽神殿跡に登る。見終わってからなんとガイドをアブ・シールまで送って行った。本当に何往復したのだろう???


 ものすごい時間がかかったが、ドライバーは一応アブ・ロワシュに行くつもりのようだ。アブ・ロワシュ村についてから場所を聞いたが、採石所のような山を登って行くことがわかった途端『この場所は治安が悪いので2人だけで行くのは無理だ。ガードを付けないと行けない。』とか言い出した。このドライバーじゃ無理なのはわかっていたので、ギザのピラミッド入り口まで行ってもらって終わりにすることにした。ギザでお金を渡し(勿論チップなんて無し!)、挨拶もそこそこにドライバーと別れた。
 ギザに着いたときは3時を過ぎていたので見て回れる時間は少ししかなかった。お腹もすいて疲れていたので、クフのピラミッド前にある東のマスタバだけを見て出口に向かった。ピラミッドの出入り口からメリディアン・ピラミッド近くのフェルフェラ(レストラン)まで歩いて15分。そこからホテルまでは5分。フェルフェラでコシャリ(3ポンド=約54円)とミネラル・ウォーター・大(2ポンド=約36円)を買ってホテルに戻る。

  
ホット・ソース(激辛)とレモン風味の酢をかけて食べるコシャリ    フェルフェラ・レストラン前の眺め

 3年前にエジプトへ行った時は1ポンド約30円で今回は約18円。約半額なのでラッキー!なんて思ってましたが、値段もちゃーんと2倍になっていました。当たり前ですね・・・。ホテル前に控えているタクシーなので高いのは承知でしたが最初から何百ポンド単位での交渉なのでビックリしました。
郊外の観光地へ行く場合はしょうがないですが、カイロ中心部で近場を周る時はホテルから出て普通の道路沿いでタクシーを捕まえた方が無難です。ギザエリアのホテルの近くでは流しのタクシーが捕まえにくいので無理でしたが。

     



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